高すぎる消費税 「換価の猶予」を活用
「消費税ってこんなに高いの」「一括で払えんよ」―。3月の申告時期に驚きと悲痛の声が多く寄せられました。民商では払いきれない税金を分割して払える「換価の猶予」制度を活用して安心して商売を続けようと呼びかけています。
運転資金が不足する =鉄筋工事
鉄筋工事を経営する会員さんは3・13集団申告で申告書と合わせて換価の猶予申請書を提出しました。
地域の会員が集まる班会で消費税について話題になり「一度に払うと運転資金が足らなくなるのでどうしようか悩んでいる」と悩んでいると事務局員が「換価の猶予を活用して払える額で分納しよう」とアドバイスしました。
自分で集計して出来上がった青色申告決算書を見ながら収支状況や納付計画を記入。約25万円の税金を3回で分納する申請書を仕上げました。
3・13集会に参加して「森友疑惑を徹底究明しろ」と声を上げながら元気に行進。申告書と一緒に換価の猶予申請書を提出しました。「今でも大変なのに10%になったらどうやっても払えない。増税はストップさせたい」と話していました。
夫が病気で不安 =塗装業 塗装業を営む会員さんは、旦那さんの持病の入院や通院治療が続き仕事と病院への送り迎えなど大変な生活を送っているました。「一度に消費税を納めると生活も治療費も維持できなくなる。夫の病気のこともあり不安になります」と昨年に続き「換価の猶予」制度を活用することにしました。
総額50万円の消費税を6回で払う申請書を書き上げ「ただでさえ負担の大きい消費税なのに10%になったらと考えたら恐ろしい。これ以上納税額が増えれば生活が維持できない。4月2日の消費税集団申告に参加して増税反対の声を訴えたい」と話していました。
仕入れの値上げ続き。。。 =焼肉店
焼肉店を経営する会員さんは、毎年上がる仕入値に悩まさていました。「お客さんのことを思うとこれ以上は価格に反映できない」と利益を削りながらも営業を続けていました。
これから生活が出来るのか不安に思っていたときに商工ニュースの「換価の猶予」記事が目に入りました。早速、申請書を作成し税務署に提出しました。
「(滞納額100万円以下なら)2枚の書類を書くだけ申請できることに驚きました。12回に分けて納税できるなら本当に助かる。私のように消費税で困っている人はたくさんいると思うので、換価の猶予の活用が広がるといいな」と期待を寄せています。
